バカの壁

遅ればせながらバカの壁を読んだ。
人によって解釈はいろいろあるのかもしれないが、とにかく、決めつけるのはよくない、一生懸命考えろ、正解などなく、正解の可能性が高いものしかこの世にはないのだと書いてあった。と思う。

考えない人が嫌いだ。
考えない人というのは、どうして考えられずにいられるのだろう。
物事は可能性の連続だ。いい大学にいけばいい会社(そんなものはそれぞれの価値観にもよるけれど一般的にたくさんお金がもらえて、たくさんの人が働いている、あまり残業のない会社のこと)に入れる可能性は高校を中退した人よりは高い。

考えることが好きだった。考えることをやめられないとも思って生きてきた。
けれど、考えると、結局のところのゴールが死ぬことだということに気づいてしまった。
つまるところあの世にお金を持っていくことはできないのだ。

理想の死にかたとは?
穏やかに布団のなかで死ぬことだと思う。
穏やかに布団のなかで死ぬためには?

いい大学にいけばいいのか?
たくさんお金を稼ぐ人と結婚すればよいのか?
炭水化物を一切食べず、モデルのような体型になればよいのか?

どうすればよいのだろう。
薬を飲んで、死を待つのが一番確実ではないか……?

死ぬために生きているのか。
生きるとはなんだろう。
人は、人と関わり人のためになることをして初めて存在意義が生まれる、というようなことを養老孟司も書いていた。

私にはまだ、いきる意味がわからない。
会社に就職し、結婚してなお、わからない。